開示された財産目録、貸借対照表、損益計算書、それに事業報告書の一部データを用いて、次の分析を行った。

〔安全性〕5比率

 ・流動比率  ・未収対買掛比率 ・自己資本比率  ・借入金比率   ・固定長期適合率

〔収益性〕5比率

 ・総資本利益率 ・自己資本利益率 ・医業収益利益率 ・本来業務利益率  ・附帯業務利益率

〔効率性〕3指標

 ・1病床当り本来業務収益  ・1病床当り本来業務利益  ・1病床当り総資本

収益性の総括 

 収益性分析も5比率を示し分析したが、安全性分析ほど顕著な結果は出なかったが、次のように一般病院が劣り、療養病院と混合病院が良い結果となった。



 そこで、一般病院のうち病床数の少ないA(99床以下)と病床数の多いD(300床以上)を比較すると次のように示しうる。



 一般病院の極めて低い収益性の中でも、病床数の多い大病院の収益性の低さは惨状といって良い。


医療法人の事業報告書等の実態(2009.09.15) 第6財務分析(一部抜粋)